AdSenseの収益を伸ばすためには主に
「PV(ページビュー)」
「クリック率(CTR)」
の2つが課題になると思います。
「PV」については「良質な記事」を「継続的に投稿」し「検索からの流入を増やす」ことが大切だと思います。
その一方で「クリック率」については「広告の配置」で伸ばすこともできるような気がします。
今回は、AdSense広告のクリック率が高い配置について、私のサイトのデータを元に考えてみたいと思います。
AdSense広告の配置
AdSense広告の配置を考える際は、PCとスマホを個別に考える必要があると思います。
それぞれの閲覧環境を考慮せずに同じ位置に広告を設定してしまうことは「ユーザビリティの低下」や「クリック率の低下」につながってしまう気がします。
まず、はじめに私のAdSense広告の配置位置をご紹介します。
PCのAdSense広告配置
PCの広告配置は、以下の3か所です。
- 記事中・最初の見出し前に「レクタングル(大)336×280」
- 記事下に「ダブルレクタングル 336×280×2」
- サイドバーに「ラージスカイスクレイパー 300×600」
実際のクリック率などは後ほどご紹介します。
スマホのAdSense広告配置
スマホの広告配置は、以下の3か所です。
- 記事上に「ラージモバイルバナー 320×100」
- 記事中・最初の見出し前に「レクタングル(大)336×280」or「レクタングル(中)300×250」
- 記事下に「レスポンシブ」
はてなブログとWordPressで少し変えているのは、何となくはてなブログの方がページの表示速度が遅いような気がしてのことです。
〈検証〉AdSense広告の「表示回数」と「クリック数」
続いて、AdSense広告の位置ごとの「表示回数」「クリック数」について、私のサイトでの結果を検証してみます。
- データ取得期間:2017年6月~2017年12月(7か月間)
- AdSense広告の配置位置:前述の通り
- サイト:「はてなブログ」「WordPress」
上記の期間の、それぞれの位置ごとの広告のデータを比較してみます。
「はてなブログ」での「表示回数」と「クリック数」
私の「はてなブログ」と「WordPress」のサイトでは、ユーザーの閲覧環境が異なります。はじめに閲覧環境を確認します。
「はてなブログ」でのユーザー閲覧環境
「はてなブログ」(このサイト)では、ユーザーの半数以上(55.15%)がモバイル環境から閲覧しているようです。そのため、当然、AdSense広告の表示回数もモバイルのが多くなります。
PCでの広告「表示回数」「クリック数」
PCでは、記事下の「ダブルレクタングル」の左側のバナーが最も多くクリックされていました。
同じ「ダブルレクタングル」でも左側(48.3%)に対して右側(20.7%)は半分以下のクリック数でした。
アクセスした際に一番目立つ「ラージスカイスクレイパー」は、大きさに反してクリック率は低いようでした。
モバイルでの広告「表示回数」「クリック数」
モバイルでは、記事下の「レスポンシブ」が全体の7割と最も多くクリックされました。
一方、記事上の「ラージモバイル」は表示回数に対してクリック数が少ない傾向でした。
「はてなブログ」全体での広告「表示回数」「クリック数」
「はてなブログ」全体で見ても、クリック数の約半数(49.5%)が モバイルの記事下「レスポンシブ」でした。
こうして円グラフにしてみると、「表示回数」の割合にはたいした差は無いように見えますが、それに対する「クリック数」には大きな差がありました。
「WordPress」での「表示回数」と「クリック数」
続いて「WordPress」サイトの結果です。
「WordPress」でのユーザー閲覧環境
私の「WordPress」サイトでは、ユーザーの約6割がPC環境から閲覧していました。ちょうど先程の「はてなブログ」のサイトとは、PCとモバイルが逆転したような状況です。
PCでの広告「表示回数」「クリック数」
「WordPress」の PCサイトでは、「表示回数」はほぼ同じ割合でしたが、クリック数は記事下「ダブルレクタングル」の右側が多く(31.3%)左側が少ない(18.8%)という結果でした。
同じ記事下「ダブルレクタングル」でも「WordPress」は右側の、「はてなブログ」では左側のバナーの方がクリック数が多いという異なる結果でした。(たまたまかもしれませんが)
「WordPress」の「ラージスカイスクレイパー」は「はてなブログ」と比べると比較的クリック率が高かったようです。これは「WordPress」が「はてなブログ」に比べ広告表示位置と表示回数の差が少ない(表示速度が速い)ことが原因のような気がします。
モバイルでの広告「表示回数」「クリック数」
「WordPress」のモバイルサイトでも、広告の「表示回数」はどの広告もほぼ同じような割合でした。
しかし「クリック数」は記事下の「レスポンシブ」が65.8%と最も多くクリックされました。
「WordPress」全体での広告「表示回数」「クリック数」
「WordPress」全体で見ても、クリック数の42.5%が モバイルの記事下「レスポンシブ」でした。
「表示回数」の割合と比較すると、他の広告と比べモバイルの記事下「レスポンシブ」のクリック率が圧倒的に高かったことがわかります。
まとめ
PCでもモバイルでも、「はてなブログ」でも「WordPress」でも、クリック率の高かったのは記事下の位置に配置した広告でした。
もしかしたら記事下という「位置」だけでなく「広告の種類(レスポンシブ)」も要因かもしれません。そこで、これからはしばらくモバイルの広告を全て「レスポンシブ」に変えて試してみようと思います。
また「WordPress」は「はてなブログ」に比べ広告表示位置と表示回数の差が少ない(表示速度が速い)ような気がします。そのせいなのか「はてなブログ」ではサイトの上の方に表示される広告の方がクリック率が低くなっていたような気がします。
そこで「はてなブログ」ではPCサイドバーの「ラージスカイスクレイパー」を外して試してみようと思います。
あと、PCの記事中広告は、これまで「レクタングル(大)336×280」を使っていましたが、この機会に「記事内広告」に変更してみようと思います。
AdSenseの広告配置は、PV数が少ないうちは信頼度の高いデータは取れません。私のサイトもPV数はまだまだなので、これからも定期的にデータを検証していきたいと思います。
AdSense広告のクリック率が高い配置についての考察は以上です。
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