こんにちは。
あなたは自分を「繊細な人」だと思いますか?
世の中には「生まれつき繊細な人(Highly Sensitive Person:HSP)」が約5人に1人の割合でいるそうです。
そんな繊細な気質を持った人は、他の人が気づかないような小さなことにも気づくことも多く、「放っておけない」と親切心から手助けをすることも多いようです。
ところが、相手のことを思いやって手を差し伸べたのにもかかわらず、あまり感謝されないどころか、時には非難されてしまうことも・・・。
「良かれと思って手助けしたはずなのに、なんだか報われない。」
そんな思いをしたことがある人は、手を差し伸べずに「放っておく」勇気を持つことが重要です。
今回は、繊細な人に知って欲しい「放っておく」ことの大切さについて考えてみます。
その手助け、ちょっと待ってください
繊細な人は、その繊細さ故に、他の人が気づかないことにいち早く気づいてしまうことがあります。
でも、そんな時に、すぐに手を差し伸べたりアドバイスする事は、必ずしも良い結果をもたらしません。
たとえあなたが「このままでは上手くいかないんじゃないかな」「失敗してしまうかも」「危険だ」と気づいたとしても、そのことを相手が気づいていない状況では、「私、一人でも大丈夫なのに、何を心配しているのだろう?」とおせっかいに思われてしまったり、「やってくれるのなら任せちゃおう」と、いいように使われてしまったり、といったことになりがちです。
また、相手が気づいていないことを指摘することもご注意を。
人は自分が気づいていないことを指摘されると、たとえそれが正しくても素直に受け入れられない、ということも少なくないものです。
たとえ、表面的には感謝されても、引目を感じさせてしまったり、場合によっては逆ギレされてしまうことも。
重大な事故や、命の危険につながるような状況でもない限りは、たとえ早く気づいたとしても、相手が気づくまでは「放っておく」のが、おたがいのためだったりするのです。
手を貸すベストタイミング
とはいっても、こころ優しいあなたには、いつまでも「放っておく」ことは難しいことかもしれません。
では、手を貸すベストタイミングはいつなのでしょう。
それは、相手があなたに助けを求めてきた時です。
相手を見ていて、あなたが「大変そうだな」と思ったとしても、相手がそのことに気づいていない段階は、以ての外。
「どうしようかな」と独り言をいったり、悩んでいるような段階でもまだ早いです。まだ手を差し伸べず、アドバイスもせず、「困っているみたいだな」と相手の様子を心に留めるまでにしましょう。
相手があなたに「なんか上手くいかなくてさ。」と悩みを話し始めたとしても、手を貸すのはまだです。「そっか、上手くいかないんだね」と話を聞きましょう。そうすると、相手は話すことで考えを整理し、どうするべきなのか、自ら判断します。
「手助けをお願いできる?」
と相手にはっきりと頼まれたとき、それが手を貸すベストタイミングです。それまでは、手を差し伸べるのはぐっと我慢して「放っておく」ようにしましょう。
都合の良い人にされないために
世の中には、あなたの優しさにつけ込んで(あるいは無意識的に)、あなたを上手く利用しよう、とする人もいます。そういう人は、思わせぶりな態度で、あなたが自ら「手伝おうか」といってくれるのを虎視眈々と狙っていることも。
普段からあなたを利用している人の中には、あなたがいつまでも「手伝おうか」と言ってくれないと、「こんなに困っているのに、助けてくれないなんて!」と、逆ギレする人もいるかもしれません。
そんな人とは、少しずつ距離をとるようにした方が良いかもしれません。
もしかしたら、その人はいつも、表面的には、あなたにとても感謝してくれるかもしれません。でも、もし、あなたが一方的に手助けするだけの関係なのであれば、裏では、都合の良い人、と思われているだけの可能性もあるのです。
まとめ
繊細な人は、その繊細さ故に、他の人が気づかないことにいち早く気づいてしまうことがあります。
そして、その繊細さ故に、気づいてしまったことを放っておけずに、自らトラブルに巻き込まれてしまうことも。
だからこそ、気づかないフリをして「放っておく」ことは、冷たいことでも、薄情なことでもなく、大切な自衛手段なのです。
相手のことを気遣って、早めに手を差し伸べることは、相手が自ら気づき、考え、判断する機会を奪ってしまうことでもあります。
相手が気づき、自らの意思で相談してくれるまでは、寄り添い、見守りながら、優しく「放っておく」。それが、相手にとっても、あなたにとっても良い関係を築くために、とても大切なことなのです。
繊細な人に知って欲しい「放っておく」ことの大切さについての考察は以上です。
コメント