今週のお題「2018年の抱負」
平成三十年 戊戌(つちのえいぬ)「リスタートの年」
昨年末に頂いたメッセージカードに書いてあった言葉が印象深かったので、ここに記しておこうと思います。
平成三十年 戊戌(つちのえいぬ)
「リスタートの年」です
人生を自分の望み通りに「生きなおす」ことが出来る年でもあり、願いを叶えるチャンスに恵まれた年です。
思い切った心の大整理をし・・・(過去へのマイナスの想い、嫉妬や恨みなどの悪い気を洗い流してすべて過去のことと区別をつけて)積極的にやりたいこと、やりたかったことを行動に移して願いを叶えてください。
神社で祈願していただいた干支の置物と一緒にいただいたメッセージカードですが、短い文章の中に、気になる言葉がたくさん入っていました。
「生きなおす」ことが出来る年
「生きなおす」ということを考えると、今まで歩んでいた人生と、その結果である現在地について考えることになります。
私の人生は、控えめにいって、それ程、成功したものではないと思います。(客観的に他の同年代の方と比べて、そう思うことも多々あります)
そして、私はそんな自分の人生に「あきらめ」のような気持ちを抱いている部分もある気がします。
今年、お会いしたある同年代の方と話していた際に「過去に戻ってやり直したいか?」という話題になりました。その方は
「今の結果は、運が良かった面もあるので、もしもう一度同じことをしても同じように成功するのかはわからないので」
とおっしゃっていました。
運を引き寄せる努力を重ねた上での現在地なのですが、後悔はまったく感じない言葉です。
一方の私は、以前は「あの時、こうしていれば・・・」と思うこともありました。(今でも若干あるかもしれません)
それでも、今では、少しずつですが
「今の自分があるのは、今までの自分の積み重ねの結果」
と考えられるようになってきたような気がします。
私を取り巻いてきた様々な「要因」や「出来事」(もしくは「運命」)のせいで今の自分があるのではなく、「自分の積み重ねの結果」が今の自分につながっている。
「要因」や「出来事」のせいではなく、自分の積み重ねの結果ならば、これから先に積み重ねていくものを変えれば、自分の人生を自分の力でより良くしていくことも可能。
Sir Destinyに命を転がされることもないのならば、一発逆転を狙わずコツコツと自分を変えることができる。
過去に戻って「生きなおす」ことはできませんが、これから先の人生を「生きなおす」ことは、きっとできるだろう。
思い切った心の大整理
昨年末の大掃除。
仕事納めの28日午後に、幸先よくキッチンのガスレンジ周りの掃除を終わらせたのにも関わらず、結局、31日の夕方まで掛かってしまいました。
その際に、思った以上に時間がかかってしまったのが、モノの整理でした。
郵便物や子どもの学校のプリント、読みかけの本や雑誌など・・・
「後から整理しよう」
と思って煩雑にしていた様々なモノを整理するのに思いのほか手間取ってしまったのです。
しかも、昨年はじめに「今年はモノを貯めないように気を付けよう」と考えていたのにも関わらずです。
思えば、その他の大掃除も似たようなところがあった気がします。
ガスコンロも、お風呂場も、リビングも、トイレだって、普段からもっとこまめに掃除していれば、大掃除なんて特に必要なさそうです。
そして、それは心の整理も同じような気がします。
私の心にもこれまでに「後回し」「後から整理しよう」と思って手付かずになっている様々な「気持ち」「想い」があるような気がします。
そして、それらは淀みとなって、時に私の心を重くしているのかもしれません。
今年は、心も思い切って大掃除して、心を軽くするように。そして、日々の「感情」を後回しにして貯めこまないように気を付けたいと思います。
すべて過去のことと区別をつけて
人生には様々な出来事がある。
「楽しかったこと」「うれしかったこと」「辛かったこと」「悲しかったこと」
きっと、あなたの人生にもいろんなことがあっただろう。
もしかしたら、辛いことのが多いのかもしれない。
でも、そんな様々な過去の出来事への想いに囚われて、自分の未来を「過去の出来事」によって規定してしまっていないだろうか。
もちろん私の人生にも、これまでに様々な出来事があった。
昨年、仕事の取引先の所長さんと私が同じ年だということが分かり、お互いのことを話したことがありました。
一方は、多数の部下を持つ一流企業の所長で、4人の子どもを持つパパ。
もう一方は、転職経験も豊富で、務めていた会社がつぶれたこともある万年平社員で、離婚調停の経験もある、9歳の子どもとの二人暮らし。
以前の自分なら居たたまれなくなってしまうところだ。(いまでも若干、自分を卑下する気持ちがないでもないかもしれない)
それでも、今の私は、それも含めて「自分」だと受容できるようになってきました。
起こってしまった過去は決して変えることはできません。
ならば、それに「後悔」「嫉妬」「恨み」などの「マイナスの想い」で固執していてもしょうがありません。
そんなことをすれば、いつまでも「過去の出来事」に未来が囚われてしまいます。
「過去の出来事」に感じた「想い」はすべて過去のこととと区別できれば、ここから先は、未来に向けて新しい自分を積み重ねていくことができると思います。
わたしが変われば世界が変わる
アドラー心理学で知られるオーストリア出身の精神科医で心理学者のアルフレッド・アドラーは経験について次のように語っているそうです。
いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。
われわれは、自分の経験によるショック ーいわゆるトラウマー に苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。
自分の経験によって決定されるのではなく、経験の与える意味によって自らを決定するのである。
人は、「過去に経験した出来事」によって自分自身を規定してしまうことがあります。
「私は〇〇だから・・・」
「〇〇なんて私には無理だから・・・」
そんな風に思ってしまうのも、過去のあなたの経験から、あなた自身が思い込んでいるからなのです。
であるならば、逆にその経験をダメな理由にするのではなく、ポジティブな解釈を与えることができれば、人生を大きく変えることができるのではないでしょうか。
発明王のエジソンは、発明の過程での失敗について
「失敗ではない。うまくいかない方法を一万通り発見しただけだ」
と言ったという。
自身の「経験」を「失敗」ではなく「発見」と解釈したのです。
もちろん、虐待やいじめ、大きな事故といった出来事をすべてポジティブに考えるのは難しいものです。でも、それらの辛い出来事が、未来をすべて決めてしまうわけでもないはずです。
もし、そうならば、親から虐待された人は必ず子どもを虐待し、いじめられた人はすべて引きこもってしまう。それではあまりに救いがありません。
過去の経験は変えることはできません。
大切なのは過去の経験に「どのような意味をあたえるのか」
自分が「どのように意味をあたえるのか」「どのように考えるのか」「どのように解釈するのか」によって、未来は自分自身で選ぶことができるのです。
そして、あなたが選択を変えれば、あなたを取り巻く世界もきっと変わる。
私が生まれ変わるために。
平成三十年 戊戌(つちのえいぬ)「リスタートの年」
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