こんにちは。
あなたはどんな時に自分が嫌な気分になるか知っていますか?
「退社時間近くに上司からのメールが来ると憂鬱になる」
「旦那が早く帰ってくるとイライラする」
「日曜日にサザエさんを見ると暗い気持ちになる」
「トイレの便座が上がっているとムッとなる」
人により嫌な気分になる理由はさまざま。でも、こうしたネガティブな気持ちになってしまう「スイッチ」が入ってしまうと「何か疲れた」「嫌だな」「やる気がでない」とモチベーションが下がってしまうことも多いのではないでしょうか。
この小さなことの積み重ねは「大きなストレス」につながってしまうこともあるため油断できないものです。しかし、あなたの周りからこうしたことを排除することはもちろんできませんし、かといって「気にしないように」なんてことも難しいものですよね。しかも、こうしたスイッチが入ってしまうのは「いつも不意打ち」ばかりで、余命に疲れてしまったり。
そんな人は、まずあなたを嫌な気分にさせている「ネガティブ・スイッチ」を見つけてみませんか。
今回は「自分のネガティブ・スイッチを発見する方法」についてご紹介します。
自分のネガティブ・スイッチを知ることの意義
押したら嫌な気分になってしまう「ネガティブ・スイッチ」。誰だって押したくはないですよね。それなのに無意識にスイッチを押してしまうのは、
あなたがどんな時に嫌な気分になるのかを、あなた自身が良く理解していないから。
つまり、あなたは「ネガティブ地雷」が埋められた世界を生きているようなものなのです。
でも、もしそこに地雷があることが分かれば、踏まないように注意したり、万が一踏んでしまっても大丈夫なように事前に対策することだってできるはず。先人たちの言葉の中にもこんな名言があります。
「当たらなければどうということはない」
(クワトロ・バジーナ)
どれだけ強力な攻撃であろうとも当たらなければ何も問題は無いのです。(もっとも本物の地雷は踏んだらタダでは済まないと思いますが)
つまり、あなたが自分のネガティブ・スイッチを知ることの意義とは、ネガティブ・スイッチを回避することにあるのです。そして、これはニュータイプではなくても十分可能なことです。
自分のネガティブ・スイッチを発見する方法
では、続いて自分のネガティブ・スイッチを発見する方法について具体的にご紹介します。その方法はいたってシンプル。
あなたが嫌な気分になるモノ・コトを全て書き出す。
ただそれだけのことです。
「たいそうなタイトルをつけたのに、そんな事か!?」
もしかしたらあなたはそう思われたかもしれません。でも、先程もお伝えしたように、あなたが嫌な気分になる理由を知ることは、とても重要なことなのです。
そして、人間は「自分がどんな時に、どんな事に嫌な気分になったり、腹を立てたりするのか」について意外に無自覚だったりします。だからこそ、不意にネガティブ・スイッチがオンになってしまうのです。
もし、より効率的にネガティブ・スイッチを発見したいのであれば、より具体的で簡単な方法があります。それは
あなたが嫌いな人の、嫌いな理由を書き出す。
気難しい上司でも、昔あなたをいじめた人でも、別れた恋人でも、不仲な親でも、誰でもかまいません。あなたが嫌なところをたくさん具体的にイメージして挙げられるような相手が理想です。あとは、あなたの思いのままに、嫌いなところをひたすら書き出してみましょう。
ほら!あなたが嫌な気分になるモノ・コトを何となく考えるよりもずっと簡単ではありませんか?
たくさん書き出すことができたら、次は、今あげた「嫌なこと」の共通点を探してみてください。けっこう共通点が見つかると思います。
あなたが上司を嫌いなのは、あなたに厳格すぎた父親に似ているからかもしれません。
同僚のちょっとした行動にハラが立ってしまうのは、学生時代のいい加減な先輩を思い出してしまうからかもしれません。
こんな風にあなたの「嫌なこと」を具体的に理解していくうちに、あなたは「あなたを嫌な気分に追い込んでしまうこと」の傾向に気づくことができるでしょう。
客観的に眺めていくことで、今までただなんとなく「嫌な気分」になっていた状況から、「わたしは○○だから嫌な気分になるのだろう」と原因が特定できるようになるのです。
そして原因が特定できて、傾向がわかれば、対策だって十分考えることができます。「ネガティブ地雷」が見えているなら「当たらなければどうということはない」のですから。
アンカリングを切り替えて「ネガティブ・スイッチ」を「ポジティブ・スイッチ」にしよう
あなたが「嫌な気分」になる原因について特定することができました。でも、その原因があなたを「嫌な気分」にさせる仕組みをご存知でしょうか。
ある原因が「決まった反応(今回の場合は嫌な気分)」と結び付くことをNLP(神経言語プログラミング)用語で「アンカリング」といいます。
アンカリング
アンカリングとは、五感からの情報をきっかけに、アンカーの特性を利用し、特定の感情や反応が引き出されるプロセスを作り出すことです。
アンカリングの一例として挙げられるのは、プロ野球選手のイチロー選手が打席に入るときの動作です。
イチロー選手は、打席に向かう時決まった足から一歩を踏み出し、打席に立った時は腕を前に向けるポーズをとります。この一連のプロセスを通じて、高いパフォーマンスを発揮できた時の状態を体に導きだしているのです。
アンカリングは、感情体験が強ければ強いほど、強力なアンカーがかかります。また、アンカリングを繰り返しかける事によっても、アンカリングを強くする事もできます。(日本NLP協会 公式サイトより)
つまりあなたが「嫌な気分」になってしまうのは「原因=嫌なこと」というネガティブなアンカリンクが脳内に組み込まれてしまっていることが原因なのです。そして「原因=嫌なこと」というプロセスを繰り返せば繰り返すほど、このネガティブなアンカリンクは強固になっていってしまいます。
この状況を改善するには、脳内に組み込まれているネガティブなアンカリンクを外してポジティブな気持ちとのリンクを上書きすればよいのです。
例えば「日曜日にサザエさんを見ると暗い気持ちになる」場合。
サザエさんを見て休日の終わりと翌日からの仕事を考えて暗い気持ちになる人はけっこう多いそうですが、それは「サザエさん=明日からまた仕事。嫌だなあ。」というアンカリンクができてしまっているからです。
そんな時は「自分がポジティブな気持ちで仕事に取り組んでいる場面」を思い浮かべてみるようにしましょう。「明日からまた仕事。嫌だなあ。」と思っている自分に、ポジティブな気持ちの自分を重ね合わせるようにイメージするのです。それを繰り返していくことで、「サザエさん=明日からまた仕事。嫌だなあ。」というリンクが外れ、ポジティブな気持ちを上書きすることができるようになっていきます。
こうやって、あなたの「ネガティブ・スイッチ」の原因を1つでもおおく「ポジティブ・スイッチ」に書き換えてやることができれば、いつかあなたは「嫌な気分」から解放されることができるかもしれません。
まとめ
あなたの周りの「ネガティブ・スイッチ」を押す原因をすべて除去することは、現実問題としてとても難しいものです。とくに組織の中で生きていくためには、避けることのできない嫌いな相手に対処しなければならないこともたくさんあると思います。「当たらなければどうということはない」とはいうものの、そんな状況では原因 を回避できない場合の方が多いものです。
それならば「原因=嫌なこと」というような脳のプロセス自体を書き換えることで「ネガティブ・スイッチ」を「ポジティブ・スイッチ」に作り変えてしまってはいかがでしょう。
あなたが、当たり前のように感じてしまっている「原因=嫌なこと」は、あなた自身が長年、自分の脳に組み込んできたものなのです。それならば、あなた自身で書き換えることも十分可能!そのためにも、まずは自分のネガティブ・スイッチを発見してみてください。
「自分のネガティブ・スイッチを発見する方法」の紹介は以上です。
コメント
私もそれ効果的だと実感してます。
ブログでモヤモヤした気持ちを書くことでスッキリすることありますし。
嫌なことも向き合ってこそ解決できると思ってます。
たまもり (id:h163932)さん、コメントありがとうございます。人間の脳は素直なので自分が思ったことを「その通り」に受け止めてしまうのだと思います。頭の中で思っていることを吐き出すと、それだけで気持ちが整理されて、客観的になれるので少し落ち着くことができるような気がします。