「自己肯定感」と「承認欲求」

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ちょっとの熱くらいでは休まなくなったのはいつからだろう。

前回、「自己肯定感」と「劣等感」について書きました。読み返してみると、さも、今は違うかのように過去形で書かれていましたが、実際は現在進行形で「自己肯定感」はそれ程高くない私です。

「自己肯定感」については、以前からなんとなくモヤモヤ考えることがありました。そこで、今日は、前回からの流れに任せて「自己肯定感」と「承認欲求」について改めて自分なりに整理していこうと思います。

そもそも自己肯定感ってどういうことだろう

「自己肯定感」とは読んで字のごとく「自己を肯定する感情」のことです。自己はもちろん自分のこと。では肯定は?大辞林 第三版の解説によると肯定とは

こうてい【肯定】

物事を、正しく妥当であると認めること。積極的に意義を認めること。同意。是認。 「相手の主張を-する」 「自分の人生を-する」

とあります。つまり「自己肯定感」とは「自分の意義(=価値や重要性)を積極的に認める感情」ということです。自分の意義については、他者との比較や、条件などはありません。

「ありのままの自分で良い」

「自分はかけがえのない存在だ」

と「無条件」に自分を肯定する感情、それが自己肯定感です。この「無条件」というのがキーワードで、例えどんなことがあっても、一時的に「自己嫌悪」落ちることがあっても、最後は自分を肯定できるのが「自己肯定感」だと思います。

自己肯定感が低いとどうなるの

自己肯定感が低いとどんな風になるのか考えてみました。

(1)自分に向けられる好意に戸惑う

素直に「ありがとう」というのが苦手です。自分に対して疑心暗鬼なので、そんな自分に対して他の人が優しくしてくれたり、良くしてくれたりすると「なんで私なんかに!?」と戸惑ってしまう。場合によっては、何か裏があるのではないかと疑ってしまうようなことがあるような気がします。友達を作るのも一苦労です。

(2)「自己肯定感」の低さを補うために「承認欲求」が強くなる

自信のない自分を少しでも知って欲しい、認めて欲しいという潜在的な欲求が強くなり、人の話を聞かないで自分のことばかり話してしまったり。また、自分の正しさを無理やりにでも認めさせようとしてしまうようなことがあることも。他者に嫌な思いをさせてしまうことも増え、後から自己嫌悪したりで、人と会うのが億劫に。

(3)依存・束縛

例え、自分を認めてくれる人がいても、そのことをなかなか心の底から信じることができません。そうすると、他者を試すような言動や行動をしてしまったり。また、他者からの承認を得たい気持ちが強くなりすぎたり、承認を失うのが怖くて、自分を偽って、自分を失くして他者の顔色ばかり窺ってみたり。自分を偽ることで、ますます自己肯定感が低くなってしまう。

ああ、こうして書き出してみると自分に親しい友人ができないのはなぜか、当たり前すぎるくらい良くわかります。_| ̄|○

「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない

他者から認められ、承認されるのは、とてもうれしいことです。しかし、自分の自己肯定感の低さを補うために、他者の承認を求めるのはとても危険です。

確かに、他者から承認されると「自分には価値があるのだ」と実感でき、うれしくなります。しかし、この”価値”は自分の価値観ではなく、他者の価値観です。他者の価値観を軸に生きるということは、自分の生き方を他者にコントロールされているのと同じです。他者からの評価・評判ばかり気にしていては、それはあなたの人生ではなく他人の人生を生きることに他なりません。

もちろん、そういう生き方で幸せならそれもかまいません。でも、もし、自分の価値観を司る他者がいなくなってしまったら、どうしますか。

「自己肯定感」を高めるには

他者に依存せず自己肯定感を高めるにはどうすればよいのでしょう。

自己肯定感を高めるには、自分に自信を持つことが必要だと思います。だからといって、すぐに自信を持つようなことはできないでしょう。(できる人は自己肯定感は低くないと思います)

まずは、自分に対して小さな目標を立て、その達成(=成功)を積み重ねていくことを繰り返すことで、少しずつ自分のことを自分で認めて(=肯定)いくことを習慣化していくことをおススメします。

この際、目標は必ず、他者の影響を受けずに自分次第で達成できることを設定します。些細なことでも「目標を達成し、自分をほめる(=認める)」ということを繰り返していけば、少しずつ「自己肯定感」が積み上がっていくと思います。

もう1つは「感謝する」ことを習慣化します。「ありがとう」「感謝します」を口ぐせにできれば良いかもしれません。

「自分が今あること」

「日々無事なこと」

「今日の天気が快晴なこと」

「ごはんがおいしいこと」

「自分自身が健康なこと」

「親切にされたこと」

「自分を叱ってくれたこと」

etc・・・

どんな事に感謝しても良いと思います。心から「ありがとう」といわれて嫌な気持ちになる人はあまりいませんし、他人にたくさん感謝すれば、自分への「感謝」「ありがとう」も素直に受け取れるようになると思います。

こんなことを頭で理解しながらも、ついつい忘れてしまう、私のための忘備録として。今日は、解熱剤のおかげで熱はだいぶ下がっているので、この文章は熱のせいではないと思う。

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