2018年2月2日に『FINAL FANTASY XV(ファイナルファンタジーXV)』のPC版『FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION(ファイナルファンタジーXV ウィンドウズ エディション)』のベンチマークソフトがスクエア・エニックスより公開されました。
『ファイナルファンタジーXV』は2016年11月29日にPlayStation 4とXbox One向けに発売されましたが、購入直後から7.2GBものギガパッチをダウンロードしなければならないなど「未完成で発売されたのでは!?」という内容で、一部では「ク◯ゲー」といわれるゲームです。
その『ファイナルファンタジーXV』のPCが1年の歳月を経て2018年3月7日に発売されるのですが、その推奨スペックの高さも話題となっています。
今回は、公開された「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のベンチマークに、わが家のPCでどんなスコアが出るか挑んでみます。
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマークソフトをダウンロード!
満を持して発売される「ファイナルファンタジーXV ウィンドウズ エディション」は、PCの持つ処理能力を最大限まで引き出せるようグラフィックス表現が拡張され
- ネイティブ4Kレンダリング
- 8K表示
- HDR10対応
などが実装されているそうです。
また、今回のベンチマークソフトもNVIDIAのAnselに対応。「Alt+F2」を押すとAnsel機能が立ち上がり、ベンチマーク中の画面を一時停止して視点を自由に変えてスクリーンショットを撮影できるそうです。
※NVIDIA® Ansel™の実行には、NVIDIA社製グラフィックスボードが必要になります。
そんな「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマークのファイルサイズは3.65GB!ちょっとしたカジュアルゲーム以上の容量があります。
週末にアクセスが集中すると遅くなるわが家のネット回線では、ダウンロードに3時間も掛かってしまいました。_| ̄|○
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」の動作環境
PCの持つ処理能力を最大限まで引き出せるようグラフィックス表現が拡張された「ファイナルファンタジーXV ウィンドウズ エディション」は、快適にプレイするために高いPCスペックが必要になります。
スクエア・エニックスのホームページに掲載されている「動作環境」は下記の通りです。
推奨動作環境でも
- Intel® Core™ i7-3770(3.4GHz以上)
- NVIDIA® GeForce® GTX 1060 6 GB VRAM
- メインメモリ: 16GB
4K HDR動作環境でプレイするには
- Intel® Core™ i7-7700 (3.6GHz以上)
- NVIDIA® GeForce® GTX 1080 Ti
- メインメモリ: 16GB
と20万円以上はするゲーミングPCを用意しないと快適にプレイするのは難しそうです。(グラフィックボードの「GeForce® GTX 1080 Ti」だけでも10万円くらいします。)
やはり、こんなハイスペックが求められるゲームをPlayStation 4やXbox Oneで動かそうとしたことが、そもそも間違いだったような気がします。
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のベンチマークに挑んでみた
ここからが今日の本題です。
わが家のPCは、高いスペックが求められる「ファイナルファンタジーXV ウィンドウズ エディション」のベンチマークソフトで、はたしてどんなスコアを上げることができるのでしょうか?実際に試してみました。
1.私が普段使っているPC
最初はCPUや各種パーツを変えながら10年間使い続けている私のメインPCで試してみます。
〈PCスペック〉
- CPU:AMD Phenom II X4 910(2.6 GHz)
- グラフィックボード:NVIDIA GeForce GTX 650
- メインメモリ:7GB
- OS:Windows 10 Pro(64-bit)
こちらのPCですが結論からいうと
ベンチマークすら起動しませんでした。_| ̄|○
やはり「ファイナルファンタジーXV ウィンドウズ エディション」の必要動作環境に満たないスペックでは手も足も出ないようです。
2.子どもの使っているゲーミングPC
次は今から2年程前に子どもがマインクラフトをやるために購入したゲーミングPCで挑んでみます。
〈PCスペック〉
- CPU:Intel Core i7-4770(3.40GHz)
- グラフィックボード:NVIDIA GeForce GTX 970
- メインメモリ:16GB
- OS:Windows 10 Pro(64-bit)
こちらは2018年初めから問題になっているCPUの脆弱性(Meltdown/Spectre)の問題さえ受けなければ、まだまだ一線級として活躍できるスペックのため、ベンチマークは問題なく動かすことができました。
ベンチマークスコアは次の通り。
- 一番負荷の軽い、軽量品質/1280×720で11,279(とても快適)
- 標準品質/フルHDで6,096(快適)
- 高品質/フルHDで4,219(普通)
- 一番負荷の重い、高品質/4Kで1,711(動作困難)
「標準品質/フルHD(1920×1080)」でかろうじで快適にプレイできるという評価でしたが、最も負荷の重い「高品質/4K(3840×2160)」ではまったく太刀打ちできませんでした。_| ̄|○
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」をフルスペックで遊べるのはどんなPC?
一番負荷の重い「高品質/4K(3840×2160)」のベンチマークで計測された各グラフィックボードごとスコアの平均値は次の通りです。
グラフの赤い所は今回計測した私のPCのグラフィックボードです。
このベンチマークの結果を見ると「高品質/4K(3840×2160)」の設定では「NVIDIA TITAN V」でさえ「やや快適」という結果のようです。
ちなみに「NVIDIA TITAN V」は2017年末に発売されたばかりの「世界最強GPU」をうたう最新のグラフィックボード。この記事を書いている2018年2月3日時点では米国NVIDIA直販サイトでのみ販売されており価格はなんと2999ドル(約37万円)もするのです。
公式ホームページに記載されている「ベンチマークの計測スコアとプレイの目安」によると、「非常に快適」に動作するためには「12,000以上」のスコアが必要とされています。それなのに市販で現在、世界最強をほこる「NVIDIA TITAN V」でも、スコアが「5029」。
はたして、このゲームをフルスペックで遊べるのは、どんなPCなのでしょうか?
〈ベンチマークの計測スコアとプレイの目安〉
12000~ | 非常に快適 | 非常に快適に動作します。高フレームでの動作が可能で、よりリッチな表現のグラフィックス設定を行うことも可能です。 |
---|---|---|
9000~11999 | とても快適 | とても快適な動作が見込めます。高フレームでの動作が可能で、より高品質のグラフィックス設定を行うことも可能です。 |
6000~8999 | 快適 | 快適な動作が見込めます。グラフィック設定をより高品質にしても快適に動作すると思われます。 |
4500~5999 | やや快適 | 標準的な動作が見込めます。余裕があればグラフィック設定の調整をお勧めします。 |
3000~4499 | 普通 | 標準的な動作が見込めます。 |
2500~2999 | やや重い | ゲームプレイは可能ですが、部分的に動作が重くなります。グラフィック設定の調整をお勧めいたします。 |
2000~2499 | 重い | ゲームプレイは可能ですが、全体的に動作が重く感じられます。グラフィック設定や解像度の調整で改善される可能性があります。 |
0~1999 | 動作困難 | 動作に必要な性能を満たしていません。 |
最後に
今回は「ファイナルファンタジーXV ウィンドウズ エディション」のベンチマークにわが家のPCで挑んでみました。
その要求スペックは予想以上に高いものでした。はたして今後このゲームをフルスペックで遊べるPCはいつ誕生するのでしょうか?PCの今後の進化に期待がかかります。
なお、今回の記事は『FINAL FANTASY XV(ファイナルファンタジーXV)』のプレイを推奨するものではありません。『FINAL FANTASY XV(ファイナルファンタジーXV)』のプレイはすべて自己責任で行われるべきであり、そのいかなる結果・感想(「ク◯ゲー」じゃないか!?)にも、私は責任を持つことはできません
最後にこのセリフで今回の記事を締めたいと思います。
「悪い やっぱつれぇわ」
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