こんにちは。
あなたは「プラス思考」「ポジティブシンキング」についてどう思いますか。
「プラス思考」「ポジティブ」な考え方で、人生を前向きに生きることで現実が変わっていく、というような話を聞くことがあります。
しかし、つねに「ポジティブシンキング」をしていれば、ポジティブな出来事ばかり起きるかといえば、人生は決してそんな単純ではありません。
良いことも起きれば、悪いこと、辛いことだって起きる日常を、常にプラス思考でいることは難しいものですし、もし年中ポジティブシンキングでいられるとしたら、それはある種の病気を疑うべきかもしれません。
今回は「プラス思考」「ポジティブシンキング」そして「ポジティブ・リアクション」について考えてみます
プラス思考がうまくくいかない理由
プラス思考がうまくいかないのは、未来の出来事や結果に対して、根拠も具体的なプロセスもなく、ポジティブに考えすぎてしまうからです。
しかし、ポジティブに、プラス思考に考えたからといって、現実は必ずしも良い結果になるとは限りません。
むしろ、極端なプラス思考は楽観的になりすぎて、結果のための努力が疎かにしてしまうことも。そんなことになってしまったりすれば、目も当てられません。
さらに行き過ぎたプラス思考は、実際にうまくいかなかった現実と、自分のポジティブな予測とのギャップが大きなストレス要因となってしまうこともあります。
それらがひどくなると、ある日突然、うつ病のようにふさぎ込んでしまう結果につながる危険性もあるのです。
時には、落ち込んでも、ネガティブになってもいい
よほどの超人でもない限り、人生にはうまくいかないことや失敗はつきものです。
そんな時に、無理にプラス思考をしても長く続くものではありません。それよりは、うまくいかないことがあった時は、一度落ち込んでしまった方がある意味、健康的です。
人間は、不完全で欠点だらけのいきものなので、失敗や上手くいかないことがあって当たり前です。とはいえ、その失敗ばかりに目を向けてしまうと、欠点だらけの不完全な自分を嘆き、ネガティブ志向に囚われてしまうのは考えもの。
大切なのはバランスです。
無理にプラス思考をするのでもなく、かといって無いものを嘆くのでもなく。それよりは、欠点だらけの自分を認め、その上で自分のポジティブな面をより多く見つけることができれば、どんな自分でも愛せ、幸せになることができます。
起きてしまった出来事や事実に対してポジティブな「反応・解釈」をする
自分の欠点を認め、ネガティブに囚われないようになれたら、次は、未来の出来事に対してポジティブに考えるのではなく、起きた出来事に対してポジティブに反応するようにしてみましょう。
どうなるか分からない未来の出来事(予測)とちがって、実際に起こった事(結果)は不変のため、ギャップは発生しません。
その上で、起こってしまった出来事に対して(その良し悪しに係わらず)ポジティブに反応することができるようになれば、人生は劇的に変わります。
そのためには、どんな出来事に対する反応も「自分で選ぶことができる」ということを意識する必要があります。
「出来事」⇒「解釈」⇒「反応」・「反応」はコントロールできる
例えば、あなたが大切な仕事で上手くいかないことがあった時、あなたの脳はその出来事を瞬時に解釈して、反応を選択します。
「怒り」「落胆」「笑い」「改善」etc
それはあまりに一瞬であたかも自動的にその考えや感情が発生しているように感じていますが、実は違います。
瞬時にあなたの脳がその出来事を解釈し、反応を選択しているのです。
この「出来事」⇒「解釈」⇒「反応」というプロセスを常に意識することができれば、反応をコントロールできるようになります。
反応は自分で選んでいるのだと、常に意識し、反応をコントロールできるようになれば、次は、冷静に最も最善な反応を選択していくようにするだけです。
無駄な「怒り」や「落胆」で消耗するのではなく、気持ちを前向きにするポジティブな反応(リアクション)を選ぶことができれば、あなたの世界はこれまでと違ったものに変わっていくことでしょう。
そして、それは出来事に支配されない主体的な生き方に通じていきます。
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※この記事は2017年1月16日にWordPressにて投稿したものに加筆修正を加えたものです。(994)
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